アップし忘れていた昨年の映画レビューがあったので、こんなタイミングですが多少編集して放流してみます。
哭声―コクソンー
を観てきていました。
公式サイト:http://kokuson.com/
ちょっと特殊なホラー映画でもある一作です。
観てきた感想をざっくり一言で言うと
最高!
2017年ベスト級!!
2017年の春は本当に傑作ばかりだったのですが、本作もまさに素晴らしい映画でした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきますね。
●一体だれが悪者なんだ!?濃厚ストーリー
主人公は警察官の中年男ジョング。
とある村を舞台に、精神に異常をきたして家族を殺してしまうという謎の病気(?)のようなものが流行り出してしまうのですが、その病に自分の愛する娘がかかってしまったから大変。その原因が、村はずれに住む日本人ではないかと思い、ジョングはその男と戦おうと決意する・・・
というお話なのですが、ここにその日本人を襲うことを促そうとする謎の女性や、救ってくれてるのかよくわからない祈祷師が登場したりと、ジョングや観客にとっては誰を信じていいのか分からないという状況に陥ってきて、映画の最後の最後には“ある事態”と決定的な答え合わせが披露されるという映画です。
もうね・・・すっごく良くできています。
脳みそをフル回転させるように夢中させる作品を作るナ・ホンジン監督らしい濃密な映画となっていました。
立場に関して特定のキャラクターに関して最後にある答え合わせは行われるものの、全体的に誰がどういう立場なのかというすべての答え合わせまで行われないので町山智治さんの映画その他ムダ話の「コクソン」回を聞いてみるのがオススメです。この映画の明確な答えを推してもらえます。
この2人もキーキャラクター。さてどいつを信じればいいんでしょうクイズが勃発します。
●韓国も認めた!國村準さんの演技にも注目!
この映画、忘れてはいけないのが、奇病の原因ではないかというキーキャラクター役として國村準さんが出ていることにも要注目です。
國村準さんはこの映画に出演したことをきっかけに韓国の映画賞・第37回青龍映画賞で外国人初の男優助演賞受賞を果たしてもいます。それぐらい韓国において多大なインパクトを与えた役者となっているのです。日本人としてもなんだか嬉しい話ですよね。それと共に、自国の人間をさしおいて外国人の俳優に映画賞を与えるという青龍映画祭の懐の大きさにも、感心します。
韓国を驚かせた國村準さんの役どころを刮目してくださいませ。
國村準さん、ハンパねー存在感ですわ。
2017年の日本公開韓国映画としては「新感染ファイナルエクスプレス」なんて、とんでもない傑作がありましたが、この「哭声コクソン」もそれに勝るとも劣らない大傑作となっております。
ちょっと凄惨な描写はあるとはいえ、非常に考えさせられるし、面白い映画ですので、まだ観ていないという人は是非チェックしてくださいませ。
激推しの一作です。
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