【破壊の繭とディアンシー】今年のポケモン映画のプロモーションの光と影。略してヒトカゲ。

　　　　　　　　　　

ポケモン映画について続報が来たけど
大丈夫なのかな・・・って印象を受けました。

今年のポケモン映画に合わせた3DSのダウンロードゲーム
「とうぞくと1000びきのポケモン」
を6月5日から無料配信をスタートするらしいです。
私が気にしているのはどんな点か、っていうのをお話しします。

●そもそもこのゲームはどんなゲームなのか

3DS本体に付いている“すれちがい機能”を使ったゲーム。
このゲームと同じゲームを持っているプレイヤー同士の
電源の点いた3DSがすれ違うだけで、
ゲーム内のポケモンの数が増えて行きます。
すれ違えばすれ違う程ポケモンの数が増えます。
で、増えたポケモン達が敵と戦ってくれます。

つまり
このゲームを持ってる人と
すれ違えばすれ違うだけ
有利になるゲームです。

そうなると、やはりすれ違える可能性の高い
ポケモン上映時の映画館に行く方が有利にもなります。
よく考えています。
無料ダウンロードできるだなんて、太っ腹ですが
つまりは完全に映画のプロモーションだとわかります。

●さらに加えて映画館配信にも＋αで集客率を上げる魂胆

すっかり定着したポケモン映画の特徴として
映画館にポケモンのゲームを持ってくると、
「珍しいポケモンのゲームデータを無線で受け取れる」
という物があります。

今年も御多分に漏れず
映画のキーNEWキャラクター「ディアンシー」を
映画館で貰えることができます。
このポケモン商法は、このイベントでしか
手に入れられないポケモンが配布されることもあり
ゲームファンにも映画館に足を運んでもらうことで
ポケモン映画の興行収入に大きく貢献しています。

ただし、この特典の欠点は
ゲームソフトを持っていないキッズには
プレゼントがないということでした。

少なからず、そういうキッズも居たはずですが
今年は上記で触れた「とうぞくと1000びきのポケモン」でも
映画館に持って行くと、
何かが起こるという告知がされています。
無料ダウンロードソフトなので、
今までは3DSと最近のポケモンのゲームを持っていないと
楽しめなかった、イベント特典が
3DSしか持っていなかったキッズにも楽しめるようになるわけです。
結局3DSは必要になっちゃうんだけど、
対象を広げたのは十分キッズ達に価値のあることだと思います。

前売り券の特典についても似た傾向がありました。
前売り特典としても
映画館とは別のポケモンのデータがもらえるのが定番だったのですが
今年はポケモンに加えて、変形クリアファイルバッグも付いてくるようで
こちらにもゲームを所持していないキッズへの配慮がなされています。
私はとてもいいと思います。
ただ変形クリアファイルバッグが何なのかは
私もよくわかりません。

●プロモーションとしての進化はしているものの
　ポケモン映画には大きな課題が。

その他、メインタイトルも改変を行ったり
（劇場版ポケットモンスターという冠が、今年から
　ポケモンザ・ムービーとなりました。）
最近はポケモン映画の興行収入も
全盛期よりも下がっている事を受け
TVアニメシリーズもリニューアルしたこのタイミングで
どうにか調子を取り戻したいことがわかります。

こうしてプロモーションに新たな方向性を加えていたり
力を注いでる様子は非常に評価したいです。

が

私がもっと気になっているのはポケモン映画の中身！
本編が
おもしろいのかどうか
を問いたい！

昨今のポケモン映画ははっきり言って
子供だましな安易な作品が多いと感じております。

個人的にはかなりの迷作、ビクティニの2本。

昨年の「神速のゲノセクト」だけはまだ見れていませんが（ごめん）
映画の粗の部分を、やたら散見できるのがポケモン映画だと
思っているので、本編の改善にも頑張ってもらいたいです。

散々言っている「映画だとポケモンが喋っちゃう問題」も
予告編を見る限り性懲りもなく今年も行うようで、
私は大変遺憾に思っています。
しっかり見応えのある作品に仕上げて
是非ともキッズ達の思い出に残る作品にして欲しいです。

映画はプロモーションも大事！
でも映画自体の出来ももっと大事！！
ただでさえ、お金のやりくりが大変になった日本は
本当に価値のあるものが生き残っていく時代、
を迎えていくことだと思います。

目先の利益だけを求めるような、悪どい仕事だけはしないように
気をつけてくださいね、ポケモン映画関係者の皆様。
遠くからですが見守っております。