去年気になっていたけど中国で上映されなかった。
だけど最近やっとDVDで見ることができた・・・という作品があります。
それが The Book of Life
私にストライクだった「FreeBirds」のReelFX制作の映画であり
プロデュースは「パシフィック・リム」や「パンズ・ラビリンス」の
ギレルモ・デル・トロということで期待せざるを得ない作品です。
監督のホルヘ・グティエレスさんって方は存じていないお名前でしたが
かなり熱意をもって本作に取り組んだとのこと。
見た感想をざっくり言わせてもらえば
ベスト級の作品でした。
すごく良かったです。昨年劇場で見ていたら
間違いなく年間ベストの上位に食い込むやつでした。
もうちょっと詳しい感想も書いていきますね。
●すっげー綺麗なCGで魅せるすっげー綺麗な世界
いまや3DCGで作られるアニメも作り手によってかなり個性が出ます。
全体的にCGをどんな質感にするか選べる時代です。
本作のメインストーリーに登場するキャラクター達は
おもちゃのような材質となっております。
この材質感の出来が非常に高い。
劇中劇であることが明確に分かる役割の他にも
単純なデザインとしてもおもしろいものとなっております。
キャラデザインも媚び過ぎない可愛いさで私好み。
さらに見事なのは色彩の鮮やかさ。
最初に訪れる死後の世界はDVDながらも「おぉ・・・」と感嘆。
なかなか映画の画面の綺麗さに声出ないですよ。
これは是非とも、劇場で見たかった!と無念を感じております。
●情熱的でこういうの大好き!
私をアガらせる物の乱れ打ち。
画は十分な出来・・・・・・じゃあ話の方は?といえば
こちらもかなり情熱的で素敵な出来。
主人公のマノロとライバルのホアキン
そしてヒロインのマリアの三角関係(ドロドロ感はない)、
マノロの牛を殺せないという闘牛士としての壁、
そして、シバルバの暗躍で行われる地獄めぐり。
いろんな見方で楽しめるエンターテイメント作品になっています。
中でも闘牛がテーマのアニメは初めて見たので思わず興味津々。
昔、スペインの文化について調べていた時期がありまして
闘牛というスポーツはマントをひらひらさせるだけでなく
牛を殺すという見世物の側面があることを知り衝撃を受けました。
闘牛が日本ではあまり馴染みのないものなので
(一応日本にもあるとこにはあるけど)
主役のマノロが牛殺しに抵抗を見せる姿は
日本人ほど感情移入しやすいのではないでしょうか。
さらに演出も好き。
最後に全員に見せ場を用意してくれるサービス感とか
ONE PIECEのアラバスタ戦を思わせる塔登りのシーンなど、
こちらの気持ちを盛り上げてくれる上手さがあります。
非常に見事だと思います。
テンポよく各々のメッセージを伝えさせるとある演出が必見。
●こっそりブラックなとことか
みんなも好きじゃないですかこういうの?
そして今作は“死者の日”という
メキシコ文化に根付いた風習がテーマになっております。
白黒イメージの日本の葬儀感に比べて
鮮やかな飾り付けが行われる印象があります。
本作でもその風習の雰囲気が伝わると思いますが
作品全体でもその「死生観」の感じが出ていると思います。
登場キャラクターに生死を行き来させるのは
加減が割と難しいとも思うのですが、
思わぬ形であるキャラクターがあの世に現れる、
というのをさらっとできちゃう感じなどは
とてもクールでしたし、上品さすら感じました。
この黒さが好きな人って結構日本でも多いと思います。
危険な橋を笑顔で渡り切っちゃうようなスマートさがあって
こういうとこもすっごく素敵です。
素敵、素敵、素敵。
いろんなとこがホントに素敵な作品だったので
ぜひとも日本の皆さんにもご覧いただきたいのですが
日本では未だ公開の目処も、DVDリリースの話も聞いておりません。
これはぜひとも日本にも上陸させねばならぬと思っております。
配給会社の皆様、よろしくお願いします!
日本版鑑賞するためだけに日本帰ってもいいぐらいだよ!
(できるだけ忙しくない時期に合わせてくれると尚良いよ!)
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