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Channel: アニメ映画情報ブログ【 ねじまき恋文のヤブレター 】
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「オデッセイ」の感想。火星に置いてけぼりのマジつらたんな展開からのK.U.F.U.

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火星なんかに置いてかれたら発狂しちゃうよ。


オデッセイ


オデッセイ
を見てきました。





中国では昨年11月には公開されていたので、そのタイミングで見ました。
小説「火星の人」という作品の実写映画化でございます。






見てきた感想をざっくり言えば、




普通に良い映画



って感じの映画でした。
さすがにこれだけだとクソみたいなブログになるので、もうちょっと詳しい感想を書いていきます。




●絶望的な状況を乗り切るポジティブっぷり

火星に置いてけぼりにされてしまうというかわいそうな状況に陥ってしまう、なんか「インターステラー」でもそんな状態になっていただろって感じのマット・デイモンが主役を演じる映画。

インターステラーのマット・デイモン

インターステラーのときのマットデイモン。また宇宙で一人か。

そんな状況辛すぎる・・・と思うのですが、これがビックリ、このマットデイモン扮するマークワトニー博士は全然諦めない!
むしろ、空気ない、土もない、飯もなければ、帰れない状況を、頭一つで生き抜いていこうとするのだからすごい!

まさにK.U.F.U.」精神!
どうやって生きていくのか、という頭の使い方なども感心の連続で面白かったです。
そういうポジティブなエネルギーが貰える知的な映画でした。


オデッセイの宇宙服


そして、世界的に大量のお金をつかわせてしまってまで、生きようと思うその“ずぶとさ”精神
そんな大金を経てまで生きる勇気がないので、私はかなり早い段階で、死を覚悟してしまうだろうと思うんですが、ある意味それに対してNOと突きつけられる「生」への執着心は、目を見張るものがありました。
自殺者が莫大な数の日本にとって、ここまでして生きよう!っていう姿はどう映るのかも、気になったりもします。
この点は私はかなり、プラスのメッセージに受け取れることができました。


科学考証的には、いろいろつっこみどころはあるみたいですけど、まぁそれは、鑑賞後の豆知識的に取り入れていけばいいとは思います。
本題はそこではないので!







●70年代ヒットソングに触れられる機会

で、そんなポジティブな印象を与えてくるこの映画の魅力の一つとして「音楽」があると思います。
70年代のヒットソングが作中に、ちゃんと理由付けがされたうえで挿入されています。
もちろん設定上「マット・デイモンが聞いている」という体になっているうえ、そのシチュエーションごとに適切な曲を持って来ていることを、映画評論家の町山智浩さんがラジオの「たまむすび」で紹介しておりました。


もちろん、私はギリ平成生まれなこともあり、曲ごとの背景も知らなければ、英語ができるわけではないので歌詞も読み取れません。

ですが、私みたいな人でもまったく問題なし!

厳選された選曲だと思いますので、場面ごとにしっかり当てはまった素敵な曲が流れるので、洋楽なんて全然知らないという人でも、挿入歌の恩恵を受けて映画を楽しめると思います。

この曲にはどんな意味があって・・・みたいな後付はあとから知っていけば十分なので、変な尻込みせずに見に行った方がいい映画体験できると思います。







●実は人は結構選ぶ映画なのかも

ただ、難点も意外とあったりしました。

まず長い
上映時間142分って、火星から帰ってくるために四苦八苦する話・・・ってだけでは話の推進力が弱いと思うのですよ。
最初の頃はおもしろいなぁと思いながら見てましたけど、中盤ぐらいから、「これいつ終わんのかな・・・」っていう“早く終われ”意識は、鑑賞中に少し感じてしまいました。
この映画、彼女と見に行きましたが、彼女の方に関しては完全に序盤でダレちゃってました。

あと、火星のビジュアルが弱いというのも大きいと思います。
宇宙の綺麗な惑星の映像とか、広大な世界の星々とか、そういう宇宙映画のベタな要素がはっきり言ってほとんどなく、火星サイドではただの荒野の映像が長く続くので、それは確かに辛く思ってしまうよなぁと思いました。

火星


彼女の方はまったくと言っていいほど、この映画に満足できなかったようで、私みたいなポジティブな受け取れることがある人も居れど、興味とかひっかかりがないとあんまり楽しめないって人も出てきてしまうような映画でもあるのかもしれません。







そんな感じで、嫌いじゃないけど、諸手を上げて好きな映画でもなく、なんならすごく身近なところでイマイチな反応も見ているので、クセの強い映画なのかも、と思った一作でした。

一見の価値は十分にある映画だとは思うので、興味を持った方は是非見るべき映画だと思います。
日本上映は2月5日ということで、昨日からスタートです。



 
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火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)
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