私が一目置いている毎日映画コンクールの今年の受賞作が発表されました。
こちらの賞にもアニメ映画部門が用意されているので、本日はその受賞結果を紹介したいと思います。
毎日映画コンクールのWebサイト→http://mainichi.jp/mfa/
今年のアニメーション映画賞受賞は
「百日紅~MissHokusai~」でした!!
「はじまりのみち」で一度実写作品に移った原恵一監督が再びアニメに挑む一作。
公開当時は、あまり興行成績が芳しくなく、コケたなんて話も出ていた本作ですが、海外などでは高評価を得ており、今回毎日映画コンクールでも見事アニメ部門を受賞。日本アカデミー賞の方でも優秀アニメーション作品賞に選ばれていたりと、完全に興収とは切り離して、各界隈でジャッジを受けてもらえているのだなと思わせられます。
コケっぱなしで終わらないところ・・・流石です。
とはいえ
毎日映画コンクールで「百日紅」が受賞するのは、意外とセオリー通りとも言えるので、それについても言及しておこうかと思います。
と言うのも毎日映画コンクールはこれまでの受賞作品の傾向から言って、原恵一監督大好きな映画賞なんですね。
「百日紅」を含む、毎日映画コンクールでのこれまでの原恵一監督の受賞作を挙げると・・・
2002年 クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ!アッパレ戦国大合戦
2007年 カッパとクゥの夏休み
2010年 カラフル
2015年 百日紅~MissHokusai~
「アッパレ戦国」以降の原恵一監督アニメ映画作品は、すべて毎日映画コンクールのアニメーション部門受賞経験があるのですよ。
本作でもご多分に漏れず受賞ということで、この傾向の根拠がより確固なものとなりました。今後も原恵一監督作品が出るたびに「今年もちゃんと毎日映画コンクールで賞貰えるかな?」って心配をすることになりそうです。(いらん心配)
どの映画賞がどんなキャラクター性を持っているかを知っているだけでも、映画賞の見方が少し変わるし、結果をより楽しく見れると思います。
というわけで“毎日映画コンクール”は
●日本の映画賞
●歴史の長い映画賞
に加えて
●原恵一監督を好きな映画賞
という特徴が頭に入っていれば来年以降も楽しく見られるのかな。
(あと、個人的には ●結構信用度が高い賞 と思ってます。)
加えて毎日映画コンクールのもう一つのアニメ賞大藤信郎賞には
折笠 良さんの粘土アニメーション短編「水準原点」が受賞となりました。
こちらの作品は3月6日まで新宿のICCにて展示を行なっているようなので、お近くの方は是非足を運んでみてください。
私は帰国が間に合いません。
すみません。
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